土の上で動き回る黒と白模様のハチ。

23日午前9時半ごろ、「児童がハチに刺された」と119番通報がありました。

児童がハチに刺されたのは、東京・青梅市にある今井小学校。

児童らは生活科の授業の一環として、学校の敷地内にある畑で落ち葉を拾っていたといいます。

校長によると、落ち葉の下30cmくらいの土の中にハチの巣があったといい、それに気づかず児童が踏んでしまったということです。

小学1年生の児童20人と担任の教師2人がハチに刺され、病院に搬送。

全員意識があり、軽傷だということです。

地面の中には直径30cmほどの円盤状のクロスズメバチの巣が見つかったということです。

取材班が午後、現場に行くと、巣を探しているのか多くのハチが飛んでいました。

この映像を見た、ハチに詳しい玉川大学の小野教授はクロスズメバチだと指摘。

危険性について、「巣の中には今の時期ですと、大きな巣だと1000以上の働きバチ。中にたくさんの幼虫を育てている。知らずに近づいて刺激を与えてしまうと大きな事故になってしまう危険をはらんだスズメバチでもある」と話します。

小野教授によるとクロスズメバチはミツバチくらいのサイズで毒の量は多くないといいます。

しかし、大量のハチに刺されると危険な状態につながりかねないといいます。

玉川大学・小野正人教授:
通常のハチはぶんぶん飛んでいるわけではなくて、目立たないように(巣を)出たり入ったりして気がつきにくい。人が外から見えない土の中に巣ができるという種もいると考えて、これから秋の校外学習などは、取り組む必要がある。

フジテレビ
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社会部
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