十分な調査がなく「重大ないじめ」と認定され不当に退学処分などを受けたとして、愛媛県松山市にある済美高校の元生徒の2人が、この高校に対し損害賠償などあわせて約2000万円を求める訴えを松山地裁へ23日に起こしました。

訴えを起こしたのは、今年7月まで済美高校に通学していた元生徒2人です。

原告代理人によりますと、元生徒2人は今年4月に済美高校に入学後、今年6月上旬までの間に同級生とトラブルに発展。学校側は6月5日に他の生徒から報告を受けてトラブルを把握し、関係者などから聞き取りを行った結果、「重大ないじめ案件」などと認定し、元生徒2人を今年7月に退学処分や自主退学処分にしました。2人はすでに別の高校へ転学しています。

原告側は学校の対応に対し、当事者間のトラブルがガイドラインなどに沿っていじめと認定できるか十分な調査もしておらず、2人への聞き取りも「言い訳」と決めつけ処分ありきで不適切だったと主張。処分は校長の裁量権の濫用にあたるなどとして、
慰謝料と損害賠償あわせて約2000万円を求める訴えを松山地裁に起こしました。

済美高校は訴えに対し「訴状が届いておらずコメントを差し控える」としています。

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テレビ愛媛
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