去年、熊本県北部の男性がいわゆる『ロマンス詐欺』の手口で1億円以上をだまし取られた事件で、『出し子』とみられる中国籍の大学生が逮捕されました。
この事件は、県北部に住む60代の男性が、マッチングアプリで知り合った人物から
「貯蓄を増やす方法がある」と言われ、あわせて約1億1000万円をだまし取られたものです。
去年3月、男性からの相談を受けた警察は、これまでに出し子やその指示役として、いずれも東京都に住む中国籍の大学生や会社員2人を逮捕。
その後の取り調べなどにより事件への関与が浮上し、東京都に住む中国籍の大学生、黎 志宏 容疑者()を21日逮捕しました。
黎容疑者は去年3月、仲間と共謀し、詐欺事件で得た100万円を他人名義の口座に振り込み入金させることで、いわゆる「マネロン」を行い、不正に引き出した疑いが 持たれています。
警察は「捜査に支障がある」として黎容疑者の認否を明らかにしておらず、組織的な犯罪とみて捜査しています。