江戸川の夜空に浮かび上がるのは、まるで“光の富士山”。
その上空を次々と打ち上がる花火が照らします。
2025年8月に開催された「千葉県市川市民納涼花火大会」。この花火が「最も高い山型の仕掛け花火」として、ギネス世界記録に認定されました。
ギネスの快挙を祝し、市川市は認定証とともに花火の写真を市役所に展示しました。
“ギネス認定花火”を写真で収めたのは、プロ写真家「Shun Shirai」さん。
市から依頼を受け、ボランティアで花火を撮影しました。
ところが、ギネス記録の記念として展示された写真を市川市はわずか1日で撤去。
写真を撮影したShun Shiraiさん:
8日に展示を始めて9日、翌日にクレームが入って市が撤去した。クレームは伺っている限り1件だと聞いてます。
市によると、市民から寄せられた1件のクレームを受け、わずか1日で写真を撤去。
代わりに市の職員が撮影した写真に差し替えました。
クレーム内容は「公の施設でプロの写真家のPRの促進につながるような行為を行うのは良くないのではないか」というもの。
Shiraiさんは展示前、事前に許可を取り、撮影者名を記載したといいます。
写真を撮影したShun Shiraiさん:
偽造防止とか著作権の観点からも必要なこと。突然1人のクレームでなくなってしまったっていうのは残念。
市民はどう感じているのか、街で話を聞くと「全然売名とは1ミリも感じてはなかった。市役所さん、しょうがないのかな、1人その意見があるのであれば」といった声が聞かれました。
市川市は「今後、市民などが撮影した写真を含めて公募し、Shun Shiraiさんの写真も含めた“ギネス世界記録記念写真展”を開催する予定」としています。