「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。

今から35年前の1990年10月21日元アメリカ大統領のジミー・カーターさんが現在の三次市甲奴町を訪問しました。

町民の熱烈な歓迎の中、三次市甲奴町に入ったカーターさん。
このときの訪問は、第二次世界大戦中に、甲奴町の正願寺から日本軍に供出された釣り鐘がアメリカ・アトランタ市の「カーターセンター」に保存されていることが縁で実現したものです。

カーターさんは、正願寺を訪れ、児童から花束の贈呈を受けた後、世界平和への願いをこめて鐘をつきました。2時間というわずかな時間でしたが、カーターさんは、町民と握手をかわすなど心ゆくまで町民と親睦を深めていました。

【町民は】
「優しそうな方で、凛々しいお顔をされていて」
Q:甲奴町の活性化につながりますか。
「そうですね、この過疎化にね、よくおいでてくださったと思います。正願寺さんの釣り鐘のたまものだと思っております」

カーターさんは、退任後の1984年にアメリカの大統領経験者としては初めて被爆地・広島を訪問。国際紛争の平和的解決に尽力したことなどが評価され2002年にノーベル平和賞を受賞しています。

テレビ新広島
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