イタイイタイ病を含む、四大公害病の歴史や教訓を語り継ごうと、患者などによる講話が富山市で行われました。
語り部として講話したのはイタイイタイ病や水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそくの患者と関係者です。
伝承会は公害病の歴史や患者の苦しみを次世代に伝えようと毎年行われていて、県内外からオンラインを含めおよそ50人が参加しました。
新潟水俣病の語り部の曽我浩さんは発生源とされる当時の化学工場の写真を示しながら、今も周辺の山のきのこには水銀が含まれていると話しました。
またイタイイタイ病の語り部の鏡森定信さんは、医師として患者を診てきた立場から、当時の医療では痛み止めや局所麻酔しかできず、苦しみの末に命を絶った患者もいたと語りました。
*イタイイタイ病 語り部 鏡森定信さん
「365日、生きている間一秒たりとも痛みから解放されていない。死ぬことのみがその人たちの救い」
*参加者は
「まずは正しく理解することが必要だと思った」
主催者は伝承会を通して、次世代へ伝え続けていきたいとしています。