物価高騰に苦しむ大学生を支援しようと、米沢栄養大学と米沢女子短期大学が食堂や購買で使えるチケットをすべての学生に配布した。
県は2025年度、コメや野菜の価格高騰など、長引く物価高の影響を受けている学生の支援を目的として「食費高騰対策支援事業費交付金」事業を行っている。
米沢栄養大学と米沢女子短期大学を運営する山形県公立大学法人は、この制度を活用し、学内の食堂などで使える500円のチケット9枚つづり・合計4500円分を2つの大学に通う学生計633人全員に配布した。
学生食堂のメニューはほとんどが500円。
1枚で1食分に相当するチケット補助の効果は大きく、17日も食堂を利用する学生のほとんどがチケットを手にカウンターに並び、ラーメンや芋煮定食などを味わっていた。
(学生)
「学食を利用していなかったが、金券があるので最近食べるようになった。本当にありがたいので、毎年発行してほしい」
また2024年12月に、大学近くにあったスーパーが営業を終了し、学生たちは買い物に一苦労という状況が続いていて、今回のチケット配布は大きな助けになっているようだ。
(学生)
「食費も大変だし、キムラもなくなって近くにスーパーがなく、買い物に行くのも大変。余計にありがたい」
チケットの利用期限は2025年いっぱいの予定で、学生食堂や売店のほか構内で販売を行っている移動販売店などでも使うことができる。