富山市の70代の男性が警察官などをかたる男から1億629万円を騙し取られる被害がありました。

富山南警察署
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詐欺の被害に遭ったのは、富山市に住む70代の男性です。

警察によりますと、今年3月に男性宅の固定電話に自動音声ガイダンスで「料金の未払いがあります」「この回線は利用できなくなります」と電話がありました。

男性が指示された番号を押すと通信事業者を名乗る男につながり、男は「あなた名義で携帯電話が契約されている。大阪府警と電話してください」などと告げました。

その後、「大阪府警捜査2課のタナカ」を名乗る男から電話があり、「詐欺の容疑がかけられている」「協力しないなら6カ月の勾留をとる」などと脅された男性が協力の意思を伝えると、携帯電話を購入してLINEでやり取りするよう指示されました。

男らはさらに「紙幣調査でお金を振り込む必要がある。調査期間が終われば返金する」と迫り、男性は指示通りインターネットバンキング口座を開設して22回にわたって1億円あまりを振り込みました。

その後、男らから連絡が途絶え、男性は詐欺被害に気づいたということです。

警察は、警察官や検察官を名乗る人物から「捜査対象になっている」と言われた場合、相手の名前や所属、内線番号を確認して、一旦電話を切って家族や警察に相談することなど呼び掛けています。

富山テレビ
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