2010年に神戸市北区で高校2年生だった堤将太さん(当時16歳)が殺害された事件で、堤さんを殺害した罪に問われた当時17歳の元少年(32)の上告が棄却された。
懲役18年の判決が確定する。

当時17歳だった元少年(32)は、2010年に神戸市北区で堤将太さんを殺害された事件で、事件から10年10カ月後の2021年8月に逮捕された。
2023年の1審の刑事裁判で、元少年には懲役18年の判決が言い渡されていた。

元少年は判決を不服として大阪高裁に控訴したが、大阪高裁も1審の判決を維持し、さらに最高裁判所に上告。
そして最高裁は14日付で元少年側の上告を棄却した。
懲役18年の判決が確定する。
この事件では元少年が犯行当時17歳で、逮捕されたときには28歳になっていたが、少年法のもとで裁かれ、名前などは公表されなかった。

■堤さんの父・敏さん「懲役18年という判決には感謝するが…」
堤さんの父・敏さんは、関西テレビの取材に対し「『懲役18年』という判決を言い渡してくれた司法には感謝している。しかし、元少年は逮捕まで10年10カ月逃亡していた。その期間は1日、1日罪を重ねているようなもので、それを考えると判決は軽いと思っている」と話している。
