イスラエル軍は15日、イスラム組織ハマスが返還した人質の遺体4人のうち、1人について「人質ではなかった」と発表しました。
遺体は、パレスチナ自治区ガザの住民である可能性があります。
ハマスは14日、新たに人質4人の遺体をイスラエルに返還し、イスラエル政府は、このうち3人について遺体の身元を確認したと発表していました。
一方、イスラエル軍は15日、残る1人の遺体を調べた結果、連れ去られた人質ではないことが確認されたとしていて、地元メディアはガザ地区に住む住民の遺体である可能性が高いと報じています。
ガザ地区では、第1段階の停戦合意に基づき、返還されるはずの人質の遺体は28人とされていますが、これまでに返還されたのは7人にとどまっています。
ハマスが実際に確保している人質の遺体は、当初の説明よりも少ない可能性があります。
イスラエル側は、合意違反だとして支援物資搬入の制限を示すなど反発を強めていて、第2段階の停戦交渉を前に火種となる可能性があります。