ライフル射撃場を作った背景にあったのは、野生鳥獣による農作物被害。
シカやイノシシ、クマなどの野生鳥獣による農作物への被害は年間約3億4000万円。

一方で、野生鳥獣を仕留める銃の撃ち手はピーク時の約9000人から、今では約5分の1に落ち込んでいる。

こうした状況に危機感を抱いた県の猟友会は、2012年にライフル射撃場の整備を県へ要望。

群馬県環境森林部自然環境課・臼田栄慈課長:
撃ち手や担い手が減っている中で、そういった方たちがしっかり訓練して、射撃の技術を上げてもらう。

2019年、クレー射撃場に併設する形でライフル射撃場が完成した。しかし、クレー射撃の弾が施設に当たってしまう欠陥が判明。

2024年4月からライフル射撃場のみをオープンし、安全上の問題が解消されるまでクレー射撃場は休業になった。

当初5億円の予算を見込んでいたものの…。

群馬県環境森林部自然環境課・臼田栄慈課長:
13.2億ほど今、お金を使っているということになります。

安中総合射撃場の年間の売り上げは250万円ほど。

群馬県民からは、「確かに鳥獣対策には必要だと思いますけど、無駄金」「もうちょっと計画的にやっていただけると。血税ですからね、私たちの」と不満の声が聞かれた。

群馬県は今後、ライフル射撃場とクレー射撃場の間に壁を設置するなど、対策を検討しているという。
(「イット!」10月3日放送より)

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