チンパンジー研究の第一人者として知られるジェーン・グドールさんが亡くなりました。
91歳でした。
イギリス出身の霊長類学者、ジェーン・グドールさんは1960年、タンザニアのゴンベ国立公園で始めた野生チンパンジーの研究で、動物が道具を使うことを発見し、科学界に大きな衝撃を与えました。
この研究は60年以上にわたり継続して行われ、「最も長期にわたる野生霊長類研究」としてギネス世界記録にも認定されました。
また、ジェーン・グドール研究所を設立し、地域社会と連携した保護活動を推進したほか、青少年の環境教育プログラム「ルーツ&シューツ」を、日本を含む約75か国に広げました。
グドールさんは80歳を過ぎてからも、年間約300日間世界を駆けめぐり、環境危機と希望のメッセージを発信し続けていました。
亡くなったのはアメリカ・カリフォルニア州での講演ツアーの最中だったということです。