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クマの出没ピーク「10月以降に再来の可能性」専門家が警告…冬眠前の"食いだめ期"に注意 クマ被害が過去最悪ペース23人被害 岩手県|FNNプライムオンライン
「クマ列島」~“森”から“街”へ出没相次ぐ

クマの出没ピーク「10月以降に再来の可能性」専門家が警告…冬眠前の"食いだめ期"に注意 クマ被害が過去最悪ペース23人被害 岩手県

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岩手県内でクマによる人身被害が急増し、2025年9月末時点ですでに23人が被害に遭っている。これは2024年の被害者数の倍以上となり、専門家は「冬眠前の食いだめ期」に入る10月以降、出没のピークが再び訪れる可能性があると警鐘を鳴らしている。クマの生態や対策について専門家の見解を交えながら現状を解説する。

県内各地で相次ぐクマの目撃情報

9月27日昼過ぎ、雫石町の住宅付近で成獣とみられるクマが目撃された。

岩谷凜アナウンサーは「成獣と思われるクマがいます。わなにかかった子グマを気にしているのでしょうか、辺りを歩いています」と現場の緊迫した様子を伝えた。

雫石町の住宅付近をうろつく成獣のクマ、子グマが捕獲されたわなに近づく
雫石町の住宅付近をうろつく成獣のクマ、子グマが捕獲されたわなに近づく
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実はこの日の午前8時50分ごろ、住宅の敷地内に設置されていたわなに子グマが捕獲されているのを住民が発見した。このクマは親グマとみられ、わなに近づいたり10分ほどうろつくとその場を離れた。

雫石町の住宅付近をうろつく成獣のクマ
雫石町の住宅付近をうろつく成獣のクマ

住民によると、親グマと見られる成獣はわなに近づいて、ひっくり返すなど子グマを助けようとした形跡も確認されている。

また、9月25日には八幡平市の安代中学校からわずか50m離れた場所でクマの親子4頭が目撃され、地域に緊張が走った。クリを食べる様子がテレビカメラに捉えられ、猟友会が出動する事態となった。

八幡平市の安代中学校からわずか50m離れた場所でクリを食べる親子グマ
八幡平市の安代中学校からわずか50m離れた場所でクリを食べる親子グマ

同じ日の午後には、盛岡駅から東に約300mのマンションが立ち並ぶ場所で、1頭が目撃されるなど、県内では夏ごろからクマの出没が急増している状況だ。

記録的な出没件数と人身被害が倍増

岩手県内の月ごとの出没件数を見ると、7月が1049件、8月が867件といずれも2024年までの5年間の同じ月と比較して最も多い状況となっている。

盛岡市内の住宅地にも出没、駐車場を歩くクマ
盛岡市内の住宅地にも出没、駐車場を歩くクマ

さらに深刻なのは人身被害の増加だ。クマに襲われた人の数は9月30日時点で23人に達し、すでに2024年全体の倍以上(2024年比+14人)という危機的状況となっている。

26日には葛巻町で住宅の玄関前で洗濯をしていた77歳の女性が、背後から来たクマに襲われあごの骨を折る大けがをした。

玄関前で洗濯をしていたところをクマに襲われた現場
玄関前で洗濯をしていたところをクマに襲われた現場

27日には、宮古市の農家の78歳男性が、作業小屋で精米作業中に背後から体長1.2mの成獣のクマに襲われ、左腕を引っかかれるなどのけがをした。

精米作業中に背後から成獣のクマに襲われた作業小屋内
精米作業中に背後から成獣のクマに襲われた作業小屋内

その後も岩手県内では、連日のようにクマによる人的被害が相次いでいる。

「冬眠前の食いだめ期」に注意

クマの生態に詳しい森林総合研究所の大西尚樹さんは、クマの出没は今後も高止まりのおそれがあると懸念を示している。

森林総合研究所の大西尚樹さん
森林総合研究所の大西尚樹さん

「これからクマは、冬眠に向けたくさん食べる、食いだめをする時期。山の中の実りが悪いということで、餌を求めてクマが歩きまわって、人里に下りてきているのではないかと考えられている。これから10月に入り、出没のピークがもう一つ来る可能性が十分考えられる」と大西さんは説明する。

ブナの実の「大凶作」で人里へ

東北森林管理局のまとめによると、クマが秋に食べるブナの実の結実は、2025年は2年ぶりに大凶作となる予測が7月時点で示されている。

これがクマの人里への接近を促している大きな要因と見られている。

ブナの実の結実は2年ぶりに大凶作の予測
ブナの実の結実は2年ぶりに大凶作の予測

大西さんは「前線が、もう人里に入り込んでいるような、そういう状況が出来上がってしまって、そうすると、この状態が毎年発生するのではないか。つまり人身被害がよく出るのではないかと考えられる」と分析している。

地域ぐるみの対策が必要

大西さんは、人里にクマを寄せ付けないためには地域住民の協力が不可欠だと強調する。

「ごみとか漬物とか、ガソリン・灯油。きちんと密封して管理すること。『クマが地域に来る最初の段階で止める』ということが大事」と具体的な対策を提案している。

クマが八幡平市の安代中学校からわずか50m離れた場所に出没
クマが八幡平市の安代中学校からわずか50m離れた場所に出没

予断を許さない人里へのクマの出没。安全な暮らしを守るためには、地域全体での継続的な警戒と対策が求められている。

岩手めんこいテレビ
岩手めんこいテレビ

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