中国の李強首相は26日、国連総会一般討論で演説し、国連を重視する考えを強調しました。

国連への批判を続けるアメリカのトランプ大統領と対照的な立場を打ち出し、中国が国際秩序づくりで主導的な役割を担う姿勢を示しました。

李強首相は26日ニューヨークで行われている国連総会で一般討論演説を行いました。

李首相は演説で、アメリカファーストを掲げるトランプ政権を念頭に「一国主義が台頭し、80年にわたって築かれた国際秩序とルールが深刻な打撃を受けている」と指摘しました。

その上で、「横暴ないじめ行為に対して沈黙するべきなのか」と問いかけ、各国に結束を呼びかけました。

さらに、中国は「各国と国連の地位と権利を守る」と強調した上で、発展途上国の発言権を高めるべきだとして支援策として日本円で約15億円の資金援助を表明しました。

李首相としては、国連総会の場で国連批判を展開したトランプ大統領との差を際立たせることで、中国が国際秩序のなかで主導的役割を担う姿勢を示し発展途上国の支持を集める狙いがあるとみられます。

フジテレビ
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国際取材部
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