自身の学歴詐称問題に端を発し、市議会から不信任を議決されたことを受け、議会を解散した伊東市の田久保眞紀 市長。

これにより市議選は10月19日に行われることになり、告示までは2週間あまりとなっている。

市は今回の市議選に要する経費として6300万円を計上しているが、政策的な対立ではなく市長自身に起因する問題で議会が解散され、多額の選挙費用が投じられることに疑問を投げかける市民もいる。

田久保市長をめぐっては市議会から不信任を議決されただけでなく、伊東商工会議所など市内の経済3団体が市長職から退くよう要求したほか、市民の有志が辞職を求める署名を行ったところ1万158筆に達したことを報告しているが、5月に行われた市長選における田久保市長の第一声を振り返ると、6300万円もの税金を使って市議選を実施することや“辞職要求”を無視し続けることとの矛盾が目立つ。

田久保市長の選挙戦第一声における主な発言は以下の通り。

▼「伊東を変える。この伊東から日本の政治も変えていく。それくらいの心意気で頑張っていきたい。伊東ならできると信じている」

▼「市民が本当に立ち上がって『これは違う』と言えば世の中は変わる」

▼「市民力がある、この伊東はそういう土地です。だからこそ、市民の力で変えないと意味がない」

▼「自分の意見を正々と言えない街に発展はありません。どうして誰かが決めたことに従わなければいけないのでしょう?一体、市政は誰のためにあるものでしょう?」

▼「いま皆さんの生活が本当に大変。お米が上がる。ガソリンが上がる。本当に大変な中、生活をしている。商売をしている人もいっぱいいる。毎日、大変な思いをして商売をしている。家族を守るため、従業員を守るために必死になって働いている」

▼「市民の方を向いた政治をこれからしてもらわないと私たちの生活、私たちの未来、このままでは不安です。市民のための政治を市民のためにしていきましょう」

テレビ静岡
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