「何が起こるか分からないし、僕たちは全部勝つしかないので、選手たちは1ミリも諦めていないです」
試合後の会見でそう語った新庄監督、大逆転でのリーグ優勝へ向かっていく一方で、ホーム最終戦を終えたタイミングで今シーズンについて振り返りました。
「一番のポイントは投手陣。投げて抹消、投げて抹消、投げて抹消。ただ伊藤君(伊藤大海投手)だけは休ませない。今年2回くらいピッチングコーチから「大海を休ませたいので、よろしくお願いします」と言われたんですけど、ダメだ大海だけは投げさせる、疲れているとかそういうことでは休ませないよと、肘とか肩とかどうしようもない時は無理させませんけど、一年通して大海が引っ張っていかないと強いチームにはならないから、という話し合いをしながら、一年間ぶっ通して投げてくれて中4日でも投げてくれて、むちゃくちゃ嬉しいですね、本当に」と先発投手の起用法についての狙いを明かしました。
さらに、「育成の子にしてもファームの子にしてもチャンスは必ずあるんで、この舞台に立った時にどういう活躍をしてくれるかというのは無限大にあると思うから。選手の練習態度とかベンチでの声の出し方までしっかりチェックして、一軍で活躍できそうな選手は一軍に上げて、上げたらすぐ使う。そこでチャンスをものに出来なかったら、もしかしたらユニフォームを脱がないといけないという人生になってしまうんですけど、そういうチャンスは今後もどんどん与えていきたいです。勝ちながら成長、今までは成長させながら勝つ野球だったんですけど、今は勝ちながら成長させる。登板機会が少なくても、プレッシャーのかかる場面で投げさせる、そういう舞台で投げていたら他のマウンドで、ものすごくリラックスして投げられるんですよ。そういうところは僕の一つのポイントですね」と選手たちにチャンスを与えて成長させる新庄メソッドについても語りました。
そして、ビジターでの残り6試合については「ここからの試合は清宮君と野村君と万波君。この3人に何かきっかけを掴んでもらって爆発してほしいけどね」と勝負のキーマンたちへ期待を寄せました。