スマートごみ箱「SmaGO」

タピオカブームなどで増えたゴミのポイ捨て問題をインターネットを活用して解決する新たな取り組みが東京・原宿でスタートした。

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原宿に登場したアメリカ企業の開発によるIoT技術を活用したスマートゴミ箱「SmaGO」。表参道沿い13カ所に設置され、10月8日から本格運用が始まった。

「SmaGO」を日本で展開するフォーステックの担当者は…

フォーステック・緒方利奈さん:
センサーが付いていて、一定ラインを超えたときに、ゴミが圧縮される仕組みになっています

圧縮することで、ゴミ箱の見た目の容量の最大で6倍のゴミをためることが可能で、これにより、ゴミ箱が満杯で捨てられなくなる状態をなるべくなくし、ポイ捨てを防ぐ効果が期待されている。

クラウド上で蓄積状況を把握して回収

また、クラウド上でゴミ箱ごとの蓄積状況がリアルタイムで確認でき、ゴミが多く出る場所を把握したり、満杯になるタイミングでゴミ回収をしたりすることができる。

ゴミの蓄積状況をリアルタイムで把握

このスマートゴミ箱をすでに設置しているアメリカのフィラデルフィアでは、ゴミの回収回数が導入前に比べて9割減ったほか、回収コストも7割削減できたという。

原宿表参道欅会・松井誠一理事長:
多くの外国の方がお見えになり、来街者もそれにつれて非常に増えました。街で出るゴミも大変増えまして、従来のゴミ箱もかなり大きかったのですが、それでは間に合わないと…

タピオカブームなどの影響もあり、原宿、表参道周辺ではプラスチック容器がゴミ箱からあふれたり、周囲にポイ捨てされるなど問題となっていた。

松井誠一理事長:
いままでは毎日ゴミ回収をしているんですが、1日1回では収容しきれないくらいのゴミが出ている。SmaGOだと、それよりはだいぶ改善されるのではないかなと期待していますね

課題は電源と通信

三田友梨佳キャスター:
スマートゴミ箱、その名もSmaGOということですが、こうした取り組みを小泉さんはどうご覧になりますか?

IoTNEWS代表・小泉耕二氏:
このスマートゴミ箱は、ゴミ箱がいっぱいになったかをセンシングして、その状態をクラウドにアップロードすることで回収のタイミングを見ることができます。その結果、回収のために定期的に循環するような作業はなくなると思います。こういったIoTを活用した取り組みというのは、スマートシティではよく行われています。例えば、駐車スペースの空き状態をセンシングしてスマートフォンのアプリで今どこが空いているかを分かるようにすることができて、駐車スペースを探すための無駄な走行や渋滞がなくなっています

IoTNEWS代表・小泉耕二氏:
また、水道や電気の検針はこれまで検針員の方がまわって手でメモをしていましたが、「スマートメーター」は自動でできるのでコスト削減ができます。こういった形でスマートシティは、点でデータを収集するより、街全体でデータ収集した方がより効果が得られます。なので今回のスマートゴミ箱もなるべくたくさん置いた方回収の手間など負担を減らすことができると思います

三田友梨佳キャスター:
一方で、課題はどんなことが挙げられますか?

小泉耕二氏:
課題は電源と通信です。通信は、以前と比べて価格もかなり下がってきましたし、いろいろなプランができるようになってきました。電源は、SmaGOはゴミを圧縮するための重しでかなり電力がかかってしまうということで、電気は大丈夫なのかと思ったのですが、知人がやっているサービスなので聞いてみたところ、ソーラー発電の技術がかなり進歩していて、こういった電力もまかなえると。さらに運営費も企業とタイアップすることでまかなえているということです。なので既にある設備も事例を参考にしてなるべく省力化して、持続可能な社会を作って行かれたら良いなと思います

三田友梨佳キャスター:
表参道に行くとプラスチックゴミのポイ捨てやいっぱいになったゴミ箱に無理矢理詰め込んでいる光景を目にすることがよくあります。こうした取り組みが環境の保護もそうですが、街の景観の保護にもつながることを期待したいと思います

(「Live News α」10月8日放送分)