アメリカの連邦高裁は15日、トランプ大統領から解任を通告されたFRB=連邦準備制度理事会のクック理事について、解任を一時的に差し止めるとした一審の判断を支持しました。

ワシントンの連邦高裁は、クック理事の解任を一時的に差し止めた連邦地裁の判断を不服として上訴したトランプ大統領の主張を退け、一審を支持する判断を示しました。

この判断によりクック氏は当面、理事にとどまることができ、9月16日から2日間の日程で行われるFOMC=連邦公開市場委員会の会合に出席して、政策金利をめぐる投票に参加できるとみられます一方、トランプ政権は上訴して最高裁まで争われる見通しです。

こうした中、連邦議会上院は15日トランプ氏が指名した大統領経済諮問委員会のスティーブン・ミラン委員長をFRBの理事にあてる人事を承認しました。

政府高官の兼務は異例で、これによりFRBの理事は7人中3人がトランプ氏による指名となります。

フジテレビ
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国際取材部
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