福島県白河市の洋菓子店「冨士屋」。人気商品「ワッフル」の生地作りを担当しているのが、昭和9年生まれの竹内百合子さん(90)。いまも現役、その元気のヒミツは?
仕事が大好き
勤続年数は70年。20歳から冨士屋で働き始め、現在も週に5日、朝7時頃~夕方4時頃まで”フルタイム”で活躍するパティシエだ。焦げないように、ふんわりと生地を焼き上げ、創業当時からの味を守っている。

「仕事は大好きです、全然じっとしていられない性格だもので。仕事をすれば夜もぐっすり眠られるから」と竹内さんはいう。

冨士屋2代目の岡部慶一代表(75)は「素晴らしいね、この年で。小さいときから一緒だから全然気を使わないしね。そういう意味ではファミリーだね」と話す。
片道20分を2往復する健脚
元気に働く“秘訣”は健脚。自宅と勤務先は徒歩で片道20分、介護の関係で一度帰宅するため一日に2往復している。歩くことについて竹内さんは「半分は大変だ」と笑う。

そんな竹内さん、パティシエとしても向上心は尽きない。「もっときれいに焼いて、もっとおいしく焼いて、もうそれが一番です。お客さんの食べる笑顔と自分も仕事ができるってことが一番です」と話した。