自民党大阪府連会長代行の松川るい参議院議員に今回の石破総理の退陣表明と“次の総裁”がどういう人物であることが望ましいのか、といったことについて聞いた。
関西テレビ「newsランナー」吉原功兼キャスター:石破総理退陣表明の受け止めについて聞かせてください。
自民党・大阪府連代表代行 松川るい参院議員:本当に様々な思いがおありになる中で、党の分裂を、決定的な分裂を避ける。それによって国政の停滞、国民の皆様にとって大事な国政の停滞を避けるということで、重い決断をされたと思います。私は英断だったと思いますし、率直に感謝しています。

■松川議員「総裁選前倒し賛成のつもりだった」も「総理はどこかでご決断されると」
吉原キャスター:今日(8日)は、『総裁選前倒し』の意思確認が行われる予定でした。結局なくなってしまいましたけれども、これが行われていたとしたら、松川さんご自身は自民党総裁選の『前倒し』に賛成されていましたか?
松川るい議員:そうですね…ただ私実を言うと、総理ご自身が、やっぱり本来、自分の判断で進退を決められるべきだと思っていましたし、その可能性はあるんじゃないのかなと思っていたんですね。
実際この投票っていう行動によって、言ってみれば自分たちで選んだリーダーの進退を決するみたいなこと自体が、党にとっても、国政にとっても、国にとってもあまりよくないって。
喜ぶのは弱体化を狙う外国勢力だけじゃないのかと思っていましたので、私は8日の朝ぎりぎりまで待とうって思っていました。正直言うと。
だからもし、それで投票になったら、この事態になればやはり国政の停滞っていうのは避けられないので、『前倒し』に賛成するつもりであったんですけど。でも私は総理はどこかでご決断されるんじゃないかって、実を言うと思っていましたね。

■今回の総裁選も小林鷹之元経済安保相を推す?「まだ表明されていないので…」
<“ポスト石破”として名前が挙がる顔ぶれは…>
高市早苗前経済安保相(64)、小泉進次郎農水相(44)、林芳正官房長官(64)、小林鷹之元経済安保相(50)、茂木敏充前自民・幹事長(69)
今日=8日には茂木前幹事長が出馬の意向ということになった。
吉原キャスター:松川さんは前回の総裁選では小林鷹之さんを推すという形になりましたよね。今回もどうですか?また小林さんを推すという形になりますか?」
松川るい議員:まだ出馬の表明をされていないので、現時点で私がどうこう言うのは避けておきたいかなと思います。

■新総裁は「信頼を回復できるような、希望を抱かせてくれる明るいリーダーがいい」
吉原キャスター:いろいろな顔ぶれが出てくる中で、どういう新総裁が望ましいのかということで、人気がある人物なのか、それとも保守票を取り込めるような人物なのか、連立を組めるような人物なのか。どういうイメージをお持ちですか?
松川るい議員:今の全部があったら一番いいと思うんですけど(笑)だけど、やっぱり何よりも今、衆・参2回の選挙で負けているっていうのは、やっぱり国民の皆様から自民党に対する信頼感だとか、何をやりたいのかとか、いろいろな意味で疑問符がつけられている状況だと思うんですね。
なのでまず、わが党の、自民党の信頼を回復できるような、そういうリーダーであることが必要ですし、あとやっぱり今回も前回も、選挙で負けたのは『国民の暮らし』ということがありますので、『今日より明日が良くなる』っていう、そういう希望を抱かせてくれるような、明るいリーダーがいいなと思います。
■共同・太田氏「維新と連立できる?」松川議員「大阪としてはやめていただきたい」
共同通信社 太田昌克論説委員:今回の総裁選のポイントは、『決められる政治』にしなくてはいけませんから、やはり『立・国・維』どこかと閣内、閣外連立を組む必要が出てくると私は思うんですよ。
そうなりますと誰が組みやすいか、これ例えば国民の玉木さんだったら、『玉木首班(首相)』っていうことを求めてくる可能性があると思うんですよね。なかなかハードルが高い。そうなると維新は1つ重要なターゲットになるんですが、大阪の特殊事情があります。維新と組めますか松川さん?
松川るい議員:連立って意味ですか?できれば大阪としては、やめていただきたいなと思いますけれど。でも、そこはなんていうのか、今の時点でどういう総裁選になるのか、そもそも候補者もまだ出ていないわけですから、どういう総裁選になるのか、どういうことを争点にして、それぞれが訴えられることになるのかもわからないので、私は現時点においてあんまり何でしょうね…仮定の上に仮定を重ねた質問についてはちょっとお答えを控えておきたいなと思います。

■“裏金”「自分ができることはすべてやったというつもり」
吉原キャスター:参院選の総括では『政治とカネ』の問題で国民の信頼を損ねたという総括がありましたけど、松川さんご自身も旧安倍派に所属していて、204万円の不記載があったという中で、これから『解党的出直し』を図るという中で、ご自身と党がこれからどうしていくべきだとお考えですか?
松川るい議員:私自身は本当に慣習も知らない中で、事件になってから(不記載が)初めてわかったんですね。ただそれも含めて、私はすべてを政治倫理審査会において、頼まれるまでもなく自分からフルオープンで公表する中で説明をやって参りましたし、党から何か言われる前にもう発見してしまった、滞留していた要りもしないお金を、要するに、滞留させられたんですけど、そのお金についてはもう即時にお返しいたしました。なので私自身は現時点において自分ができることはすべてやったというつもりではあります。
同時に、国民のみなさまの『政治とカネ』の不信っていうのは、『組織でそんなにやってたの?』っていう全体像とか、『なんで安倍元総理がやめろと言ったのを続けてるの?』っていうとこにあると思うので、そこは私自身も総会でも申し上げましたけど、知りたいなと思っているところです。
(関西テレビ「newsランナー」2025年9月8日放送)
