OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1983年(昭和58年)9月6日に瀬戸内市で撮影された映像です。
鎌倉時代から名刀の産地として栄え、「刀剣の里」として知られている瀬戸内市長船町(当時の邑久郡長船町)に新しい博物館が完成しました。現在の「備前長船刀剣博物館」の前身「備前長船博物館」が9月10日のオープンを前に、報道関係者などに公開されました。
展示室には鎌倉時代から南北朝時代に作られたとされる太刀「兼光」など備前の名刀23本が展示されていました。現在の備前長船刀剣博物館の展示物は「備前刀」が中心ですが、開館当時は町内の木鍋山遺跡から発掘された土器や、地元作家の備前焼も展示されていました。
当時の町教育長で、館長を兼務していた榎本勉さんはOHKの取材に対し、「歴史と伝統の「刀剣の里」と、住民の生活文化である「陶芸の里」、その両面を生かし、現代の町民の心の支えとなる存在にしていきたい」と抱負を語っていました。