静岡県牧之原市で9月5日に発生した突風について、市は6日午後1時45分現在の被害状況をまとめました。住宅被害は373棟に上っています。
牧之原市では9月5日午後、台風15号の通過に伴い突風が発生し、多数の建物被害が確認されています。
この突風について現地で調査を行った静岡地方気象台の平松秀一 国土交通技官は6日、「市役所からもらった被害の分布を見ると1つの減少ではなく、いくつかにわかれて発生したと思われる」と近接した時間帯に複数の突風が発生したことを示唆しました。
こうした中、牧之原市は6日午後1時45分現在の被害状況をまとめ、住宅被害はあわせて373棟で、全壊1棟、半壊55棟、屋根や窓ガラスの破損など一部損壊が316棟、床下浸水1棟となっています。
このほか、カーポートや自転車置き場など非住家が3棟倒壊し、倉庫など46棟が損壊しました。
また、農業用ハウスは118棟が全壊、191棟が一部損壊と計309棟の損壊が確認されています。
これまでに死者はいませんが、筋肉の断裂や骨折など4人が重傷で、20人が軽いケガをしました。
杉本基久雄 市長は建物被害について、まだ調査が及んでいない場所もあることから、さらに増える可能性を示唆しています。