静岡県牧之原市では9月5日、台風の影響で突風が発生しました。一夜明けた6日、気象庁の職員が現地で調査を行い、突風が複数発生したことを示唆しています。
牧之原市では9月5日午後、台風15号の通過に伴い突風が発生し、市によるとこれまでに228棟の住宅被害が確認され、全壊1棟、半壊42棟、屋根や窓ガラスの破損など一部損壊184棟、床下浸水1棟となっています。
こうした中、6日は気象庁の機動調査班が現地に入り、当時の状況を調べました。
調査にあたった静岡地方気象台の平松秀一 国土交通技官は「5日からニュース等で画像は見ていたが想像以上に酷い状態に驚いている」と所感を口にし、「突風であることは間違いない。被害が起きた時間帯に台風本体の発達した雨雲が通っているので、何かしらの突風被害だと思う」との見解を示しています。
その上で「市役所からもらった被害の分布を見ると1つの減少ではなく、突風がいくつかにわかれて発生したと思われる」と複数の突風が近接した時間帯に発生したことを示唆しました。
一方で、突風の種類については「今までの聞き込みの中では竜巻とは結論付けられない状況。目撃も今のところないので、このあとの調査で出てくれば、竜巻かどうかわかってくる」と話しています。
牧之原市ではまだ確認が出来ていない地域もあるため、建物被害はさらに増える見通しです。