高温少雨などの異常気象により近年、農業をめぐる環境が厳しさを増す中、JA新潟中央会は9月5日、来年度のコメの安定生産に向けた予算の確保などを県に要望しました。

5日、花角知事の元を訪れ、JA新潟中央会の伊藤能徳会長が手渡したのは、来年度の新潟米の品質向上や安定生産に向けた対策と予算の確保などを求める要請書です。

【JA新潟中央会 伊藤能徳 会長】
「本県における農業は食料の安定供給を担うだけでなく、地域経済の維持・発展に重要な役割を担っているため、農業者・地域住民が安心して暮らせるための政策・技術をお願いしたい」

要請書では、近年の夏の猛暑が農作物に影響を与えている状況を踏まえ、高温に強い極早生品種の開発や品種改良についての支援などを求めています。

また、加工用米などの非主食用米と主食用米の価格差を指摘し、非主食用米の需要に応えるためにも、生産者の手取りを増やす支援策を講じるよう要望。

【花角知事】
「コメ主産県として、国に要望や働きかけをしていきたい」

【JA新潟中央会 伊藤能徳 会長】
「限られた予算なので、私からはなかなかコメントできないが、前向きに捉えてもらったと思う」

まもなく迎える本格的な新米のシーズン。

その価格が注目されますが、私たち消費者は生産者の置かれている現状にも目を向ける必要があります。

NST新潟総合テレビ
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