高騰する新米価格の今後、そして、広がりを見せる自民党総裁選前倒しへの動きの対応について、小泉進次郎農水相に5日、話を聞いてきました。
5日朝、お寿司を試食していた小泉農水相。
小泉農水相が「すごい」を連呼するのは、3日前に握られ、瞬間冷凍されて5日朝に解凍されたもの。
政府が米の増産方針を打ち出す中、米の販路を海外にも求めるべく、5日、農水省で冷凍寿司や米粉を使ったたこ焼きなど、様々なメニューの試食会が開かれました。
小泉農水相:
これ冷凍したものですか?解凍はどうやって?自然解凍?全然パサつきない。解凍が難しいとか、そういったものを乗り越えて。
5日の試食会では「解凍」がキーワードになりましたが、自民党内では、参院選大敗の総括が行われた中で飛び出た「解党的出直し」という言葉が波紋を呼んでいます。
解党的出直しには総裁選の前倒しが必要だとする声は広がりを見せ、5日、石破内閣の大臣として初めて、鈴木法相が前倒しを求める署名を提出する意向を表明しました。
一方、こうした動きをけん制しようと、石破首相が衆議院の解散カードで対抗するのではという警戒感が広がっています。
こうした中、5日の試食会に参加した青井実キャスターが、小泉農水相に単独取材を行いました。
まずは、米の増産と輸出政策について。
小泉農水相:
冷凍のすしもいけるな、米粉のたこ焼きもいけるな、そうやってどんどん今までのイメージを覆していく。増産をしても、ちゃんと出口作りを国はやっているんだと。
高騰する新米の価格については、1年間全体で見てほしいと強調しました。
小泉農水相:
(2024年より)悪くても50万トンぐらい増えるのではというのが学者の見立て。過去5年間の中で最大のコメの量です。今の新米の価格だけを見ないでもらって、1年間の全体を見れば少し冷静になるのではないか。
一方、総裁選の前倒しについては…。
小泉農水相:
本当にこのままだと国民の皆さまに見放されてしまうという危機感から、その思いで前倒しを求めている方がいるのは理解できます。一方で、1日も政策を遅らせるようないとまはない。とにかく一致結束して、そういった中で最終的に責任感のある判断を自民党全体として求められている。
小泉農水相が繰り返し語ったのが「一致結束」という言葉です。
青井キャスター:
一致結束、それは前倒しする・しないにかかわらず?
小泉農水相:
今自民党の中に必要なのは、いろんな立場の方がいます、しかしそういった立場の違う党内の声を抱きしめて、ひとつにして、野党の協力も仰ぎ、政策を前に進められる環境を作る。
「立場の違う党内の声を抱き締める」と強調した小泉農水相。
そこから浮かび上がる小泉農水相の思いとは…。
小泉農水相:
これから前倒しが起きても起きなくても、自民党内の色分けが進むということは誰のためにもならないと。
青井キャスター:
仮に総裁選が前倒しされた場合、小泉さん出られたりは?
小泉農水相:
政治の世界はいろんなことがあります。何が起きてもおかしくないと思います。ただ現時点で(総裁選が)まだあるかどうかも分からない中では、仮の質問には今はお答えすることは控えたい。
自民党総裁選前倒しの行方は。
所属議員と都道府県連代表による署名の提出は8日に行われます。