秋田県鹿角市で「かづの北限の桃」が収穫の最盛期を迎えています。暑さの影響が心配されましたが、2025年も大きく甘く育ちました。

「かづの北限の桃」は全国で最も遅く市場に出回ることで知られています。鹿角市花輪の山本喜代宏さんの果樹園では、8月29日から北限の桃の主力品種「川中島白桃」を収穫しています。

いまが収穫の最盛期。5日も朝早くから、手際よく作業を進めていました。

山本農園・山本喜代宏さん:
「8月以降雨が大変ひどく降ったが、長時間ではなかったし、地形的に雨の心配がないのでおいしい桃ができた」

収穫が早い品種は、暑さの影響で実が小ぶりだったものの、川中島白桃は例年通りの仕上がりです。

一方で、近年の悩みの種は天候だけではありません。クマの出没です。

8月末までに市内で発生したクマに農作物を食べられる被害は30件に上っていて、過去最悪のペースで増加しています。

山本さんの果樹園ではリンゴが被害に遭い、2ヘクタールの土地を囲うように電気柵を張り巡らせるなど、収穫まで苦労が絶えませんでした。

山本農園・山本喜代宏さん:
「クマ対策の電気柵は、いつも張っているので園地の中にはクマは入ってこない。ただ問題は鳥。鳥がすごいので対策でバードガードを買った。クマは心配ないが鳥がひどい。桃が少しずつ食べられている」

それでも生産者の努力で桃は大きく甘く育ちました。

山本農園・山本喜代宏さん:
「ことしも大変おいしい桃になっているので、ぜひ食べてほしい」

山本さんの果樹園では、9月下旬まで収穫作業が続きます。

秋田テレビ
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