大分県大分市の公園の除草業務委託を巡る入札妨害事件についてです。
前市議から予定価格を聞き業務委託を落札した罪に問われている造園業者の社長の初公判が4日大分地裁で行われ、社長の男は起訴内容を認めました。
公契約関係競売入札妨害の罪に問われているのは大分市の造園業「新名緑化」の社長・新名公明被告58歳です。
起訴状などによりますと新名被告は2024年4月大分市の指名競争入札で、秘密事項である予定価格3件を前大分市議の山本卓矢被告から聞き、このうち1件を落札したとされています。
4日大分地裁で行われた初公判で新名被告は起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で「新名被告はかねてから前市議の山本被告を県造園建設業協会の顧問に推挙するかような話をしていた。山本被告は多くの支援者を得ることにつながることから新名被告の依頼を受けた」などと指摘しました。
また、入札予定価格を前市議の山本被告に漏らした疑いで書類送検されていた大分市の男性職員2人に対し大分簡易裁判所は9月1日付で罰金の略式命令を出しています。