2022年に知床で観光船が沈没した事故で、遺族らが運航会社の社長らに損害賠償を求めた裁判に、新たに乗客の家族4人が加わり、桂田社長への本人尋問を裁判所に申し出ました。

 知床半島沖で2022年4月、乗客乗員20人が死亡し、6人が行方不明となった観光船「KAZU1」の沈没事故。

 遺族らが損害賠償を求めた3回目の裁判で、新たに家族4人が原告として追加提訴し、以前から行われていた裁判とあわせて進められることになりました。

 家族の出身地や年齢などは非公表ですが、4人が加わったことで33人の原告団から桂田社長らに求める損害賠償請求額は15億円を超えました。

 運航会社の桂田精一社長はこれまでの裁判で「過失は認められない」などと主張していますが、原告側は本人に事実関係などの話を聞くことが必要であるとして本人尋問を申し出ました。

 次回の裁判は11月20日の予定です。

北海道文化放送
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