長野市で3日、寝台特急「カシオペア」を最後に一目見ようと沿線に100人超が集まった。

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「カシオペア」は老朽化などを理由に6月に引退していたが、今回廃車のため車両基地へ回送された。JR東日本は廃車後も展示などで活用するとしている。

動くホテル「カシオペア」…最後の姿を見ようとファン集結

3日早朝の長野市内でカメラが捉えたのは、カメラを手に集まった多くの人の姿だ。

歩道や土手、中には草むらにも100人を超える人たちが集まり、必死にレンズを覗きこんでいる。

訪れていた人
寝台特急『カシオペア』が廃車されるということで、最後の姿を見ようと思ってきました。

お目当ては、6月に引退した寝台特急「カシオペア」だ。

3日午前、廃車のために長野市の車両基地へと移送されると聞きつけ、沿線には「カシオペア」の「最後の姿」をカメラに収めようと大勢の人が集まった。

「カシオペア」は、展望室などの豪華設備や客室の静かさなどから「動くホテル」と呼ばれ、上野・札幌間を結ぶ寝台特急として人気を博した。

2016年に定期運行が終了し、その後は団体車両として使われてきたが、老朽化などを理由に今年6月に引退した。

展示なども含めて有効活用の予定

そして今回、廃車ための回送が「ラストラン」となった。

「カシオペア」と同い年だという、25歳の男性は…。

「カシオペア」ファンA
最高でしたね。同い年として『お疲れさまでした』と言いたいです。

「カシオペア」ファンB
新婚旅行の時、上りのカシオペアの一番後ろの展望スイートに乗りましたね。大勢の人がステキな思い出を持っていると思うので。最後までみんなに思い出をありがとうと。

JR東日本によると、多くの人の思い出を乗せた「カシオペア」は、廃車にはするものの、今後は展示なども含めて有効活用することにしている。
(「イット!」9月3日放送より)

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