新型コロナウイルスの感染者数が依然高い状況で推移しています。
富山市の小児科医は、学校生活が再開したことや、厳しい残暑の影響で「今後の感染拡大につながるのでは」と懸念しています。
県感染症情報センターによりますと、先月31日までの1週間に報告された県内の新型コロナウイルスの感染者は、1定点医療機関当たり7.89人で前の週からやや減少したものの、依然として多い状況が続いています。
70代以上の高齢者が多く感染者のおよそ7割を占めていますが、10歳未満の患者も大幅に増えています。
富山市の八木小児科医院。
3日は午前中に1人新型コロナウイルスの感染が疑われる患者を診察したということです。
八木医師の印象では、新型コロナウイルスの患者は増加傾向にあり、陽性患者は、先月、週に1人のペースでしたが、今週は1日に1人、確認されているということです。
また、保護者が新型コロナウイルスに感染し、子供ももかかっていないか相談にくるケースも増えているといいます。
*八木小児科医院 八木信一院長
「長期間の休みが明けると体調を壊す人が多い。いろんな感染症が流行している。新型コロナウイルスも家族内感染から子ども、子どもから学校と、学校の課外活動など集団の中で感染が疑われる患者が増えている」
八木医師は、今年の厳しい暑さが感染拡大に繋がらないか懸念しています。
*八木小児科医院 八木信一院長
「去年に比べて今年は残暑が長く続くということで、エアコンの効いた部屋で過ごす時間も増えてくる。暑い外気を取り入れて換気しづらい。換気が不十分なところで集まると増えてくるということで今年は注意してほしい」
学校生活が再開し、更なる感染拡大が懸念されることから、県はマスクの着用を含めた咳エチケット、手洗い、換気など予防対策を徹底するよう呼びかけています。