諫早市飯盛町の伝統芸能「田結浮立」が3年ぶりに奉納されました。
五穀豊穣、雨乞い祈願として、奈良時代から受け継がれています。
1980年に長崎県の無形民俗文化財に指定された、諫早市飯盛町の伝統芸能「田結浮立」です。
奈良時代から受け継がれていて、3年に1度奉納されます。
五穀豊穣や雨乞い祈願として始まったとされています。
装飾された長さ約2mの竹を演者が持ち、別の演者に竹を放り投げて掴む「道具廻し」。
鬼の面を被って踊る「掛打ち」など、2歳から70代まで総勢200人が太鼓や鉦、笛に合わせて舞いました。
月の輪 古場 強 さん(39)
「ちょっと風の抵抗を受けて思い通りにいかなかったがいい演技だった」「300年以上の歴史があるので、その一員として自分ができることも非常に光栄だと思うし、もっともっと後継者が増えてくれればと思う」
大太鼓 大門 愛絆 さん(18)
「疲れたけど今までの練習の成果が出て楽しく踊れた」「小さい子をもっと増やして、みんなに知ってもらえるようにやっていきたい」
田結浮立保存会 園田 輝光 会長
「長年伝えられてきたものを今年できたことを誇りに思っている」「若い人を育てなければ将来はないと思っている」「今よりも参加者を減らさない、増やすということが目標ですね」
長崎県内の浮立の中でも多彩な種類を持つ「田結浮立」。
少子高齢化で担い手の確保が難しくなっていますが、300年以上の伝統を守り、しっかりと次の世代へ受け継がれています。