大分県佐伯市内に住む60代の女性が約290万円をだまし取られるオレオレ詐欺の被害にあったことが分かりました。

警察によりますと8月下旬、女性の自宅の固定電話に大阪府にある携帯電話会社ショップのカスタマーセンター従業員を名乗る男から電話がかかり「あなたの携帯電話の料金が2か月支払われていないため、今後使えなくなります」などと言われました。

さらに、男は女性に対し、その携帯電話番号は契約名義人などが女性ではないことなどを告げた上で「おそらくあなたの免許証を偽造して契約しています。解約するには被害届を出してください。大阪まで来ることが難しいでしょうから、今から警察につなぎます」などと言い、大阪府警の警察官を名乗る男に電話をつなぎました。

すると女性は、大阪府警の警察官を名乗る男に「ことし2月に500億円のマネーロンダリング詐欺事件があり、捕まえた者が持っていた通帳にあなた名義の口座があった。あなたの家を家宅捜索する予定だった」などと言われ不安になり、その後、その大阪府警の警察官を名乗る男とLINEでやりとりをするようになりました。

女性は、大阪府警察の警察官を名乗る男から警察手帳のような画像が送信されたことで、その男を警察官だと信じ、さらに、その男から「あなたがその犯罪と関わりがないことを調べるために、あなたの口座に入っているお金の紙幣番号を調べるので、国税庁が指定する口座に振り込みをしてください」などと言われ、そのことを信じた女性は、指定された口座に3回にわたって190万円を送金しました。

さらに、その男から「暗号資産のアプリを使えば、ATMに行かずに送金ができ、紙幣番号も調べることができる」などと言われ、女性は指示された暗号資産取引アプリをダウンロードした上、購入した100万円分の暗号資産を、その男が指定するアカウントに送金し、合計約290万円をだまし取られる被害にあったということです。


警察は「警察官が、現金を振り込むように指示することやアプリのダウンロード等を指示することはない。警察官を名乗って、お金を要求された場合は詐欺を疑い、すぐに家族などに相談してほしい」と注意を呼び掛けています。

テレビ大分
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