大気の非常に不安定な状態が続き大雨となった3日の新潟県内。雨の峠は過ぎましたが、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。
前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の非常に不安定な状態が続いている県内。
3日朝の3時間降水量は上越市安塚で89.5ミリとなるなど、4つの観測地点で9月の観測史上最大となりました。
【記者リポート】
「上越市。泥水が住宅地にまで流れ込んでいる」
大雨により一時土砂災害警戒情報が発表された上越市では、国道18号のののり面が崩れる被害が発生。
また国道8号で、落石が走行していた車に当たり、運転していた女性が救急搬送されました。
さらに運転免許センター上越支所は、床上浸水が確認され臨時閉庁し、再開のめどはたっていません。
【街の人は】
「免許の更新に来た。すいているかなと思って来たらとんでもないことに」
市によりますとこのほか少なくとも8棟で床下浸水の被害が報告されているということです。
この雨による交通への影響も出ていて、高速道路は北陸道と上信越道の一部区間で通行止めとなっています。
またJRは在来線の一部区間で始発から運転を見合わせました。
【新潟駅にいた人】
「信越線が止まっていて、全然来なくて」
「中条駅に行く予定があったが、止まっていてどうしようかなという感じ」
午前8時ごろに一部は運転を再開しましたが、運休や遅れの影響が続いています。
県内の雨の峠は過ぎましたが、所によって雷を伴い非常に激しく降る所があり、4日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで上越で80ミリ、中越で50ミリなどと予想されています。
新潟地方気象台は、上越では昼過ぎにかけて土砂災害や低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけています。