3回に一挙5点! 水谷&レイエス&田宮がタイムリー
9月2日(火)、パ・リーグ首位を1ゲーム差で追う北海道日本ハムファイターズは、ZOZOマリンスタジアムで千葉ロッテマリーンズと対戦。大量8点をリードする展開でしたが、終盤に2点差まで詰め寄られる展開となりました。
先発はハーラートップの12勝を誇る伊藤大海。しかし立ち上がりからロッテ打線に攻め込まれます。先頭の高部瑛斗に左翼前への二塁打を許し、二死三塁。さらに死球と四球で満塁とされますが、続く山本大斗をファウルフライに打ち取り、無失点で切り抜けました。
試合が動いたのは3回表。先頭の五十幡亮汰が左中間へのヒットで出塁し、相手の処理にもたつく間に一気に三塁へ。続く水野が死球でつなぎ、無死一・三塁と絶好機を迎えます。
ここで水谷瞬がセンターオーバーの適時二塁打を放ち、五十幡が先制のホームイン。その後、一死二・三塁で3番レイエスが「犠牲フライでもいいので外野に飛ばそうとアグレッシブに打ちにいきました」と中前打でさらに2点を追加しました。
続く4番郡司裕也も左線を破る二塁打で一死二・三塁。清宮幸太郎は一塁ゴロに倒れますが、ここで打席に立ったのは田宮裕涼。「これまでチャンスで打てていなかったので、何とか1本出したい」と振り抜いた打球はセンターを抜ける三塁打。この回一挙5点を奪い、主導権を握ります。
伊藤は7回2失点で12勝目 田宮は3安打2打点の猛打賞
6回にも田宮と万波中正の連打で一・三塁とすると、再び水谷が中前打で追加点。さらに二死後、水谷が二盗を決める間に三塁走者の万波が一気にホームスチールを決める好走塁。山縣秀もこの日2本目の安打を放ち、スコアは8-0に。
伊藤は6回まで無失点も、7回裏にソトに2ランを浴びて2失点。それでも7回を121球、被安打9でマウンドを降ります。
登板後、「立ち上がりは風の強さに苦戦しましたが、なんとか最低限の仕事が出来ました。攻撃陣が序盤から援護点をくれたので、とても投げやすかったです。ただ最後に許した本塁打が悔しい。もったいないですね」とコメントを残しました。
8回裏には中継ぎ陣が4安打と3四球で4点を失い、2点差まで迫られます。それでも二死満塁の場面で4番手・上原健太がショートゴロに仕留め、後続を断ちました。
試合はそのまま8-6で終了。ファイターズが逃げ切り、伊藤投手は13勝目をマークしましたが、首位ソフトバンクとのゲーム差は1のままとなっています。
試合後のヒーローインタビューで田宮選手は「1戦1戦絶対勝つんだっていう気持ちで守っていますし、本当に勝てるように1試合全力でやりきるだけ」とコメントしました。