約4年間にわたり、自宅などで児童や生徒8人にわいせつな行為をするなどした罪に問われた、山鹿市立菊鹿中学校教諭の男に、熊本地裁は9月1日に「信頼を利用した犯行で卑劣」として懲役6年を言い渡した。
男子児童や生徒へわいせつ行為やその撮影
判決を受けたのは山鹿市立菊鹿中学校の教諭福田怜史被告(38)。

判決などによると、福田被告は2020年7月から去年8月までの間に、自宅や温泉で男子児童や生徒ら8人に対し、下半身を触るわいせつな行為をしたり、その様子などをスマートフォンで撮影して、動画や写真約4500点の児童ポルノを製造するなどの罪に問われた。

検察は7月、「教師の立場を利用した常習的で、卑劣かつ悪質な犯行」として、懲役9年を求刑。一方、弁護人は「免職を受ける見込みで、社会的制裁も受けている」として、寛大な判決を求めていた。
裁判官「信頼を利用した犯行で卑劣」
9月1日の判決で熊本地裁の中田幹人裁判官は「元生徒などを自宅に宿泊させるなどして、わいせつ行為に及んでいて、被害者や保護者からの信頼を利用した犯行で卑劣」とした一方で、「被害者6人と示談が成立している」などとして、福田被告に懲役6年の判決を言い渡した。

判決を受け、山鹿市教育委員会は「このような不祥事を起こさないために教職員の綱紀保持をさらに徹底していく」としている。
(テレビ熊本)