老朽化している熊本県内のスポーツ施設をめぐり、整備方針を議論してきた検討会議が9月1日に意見を取りまとめ木村知事に提言書を手渡した。提言では県立総合体育館を最も優先し「現地で建て替えることが最も適当」としている。
総合体育館を最優先に『現地での再整備』
熊本県は老朽化などの課題を抱える藤崎台県営野球場、熊本武道館、県立総合体育館、県民総合運動公園陸上競技場の4つのスポーツ施設について、整備の方向性を決定するため、2024年7月に有識者による検討会議を設置。

検討会議は2025年9月1日までに5回の会合を開き、整備方法や優先順位などについて意見を取りまとめ、澤田道夫座長が木村知事に提言書を手渡した。

提言書では県立総合体育館を最優先に『現地での再整備』が最も適当であると判断。民間事業者の参入も視野に検討し、熊本市と連携し周辺のまちづくりも含めて、スピード感をもって整備を進めるよう求めている。
藤崎台県営野球場は『移転再整備』
また藤崎台県営野球場は『移転再整備』とし、移転先については駅の近くなど、交通利便性の高い場所が望ましく、コンサートなど野球以外の用途での活用も進めてほしいとしている。

一方で、現在の球場は、引き続き野球場として残すことが望ましく、熊本市と連携して今後の取り扱いを検討してほしいとしている。

このほか、熊本武道館は『改修』、県民総合運動公園陸上競技場は『現状維持』とする方向性が示された。

提言書を受け取った木村知事は「4つの施設の方向性を明確に出してくれましたので、県議会でどんな議論が起きるかはこれからですが、限りなく早くこの提言をベースに県の考えをまとめたい」と述べた。
(テレビ熊本)