愛知県の小牧市民病院で2022年、肺がんの疑いがありながら、医師の思い込みで詳しい検査をせず、患者が死亡していたことが分かりました。

 小牧市民病院によりますと、2022年9月、愛知県内に住む60代の男性への胸部CT検査で、長さ19ミリの肺がんが疑われる影が見つかりました。

 担当した医師は経過観察が必要と判断していて、3カ月後にはさらに3ミリ大きくなっていたものの、患部の細胞を採取するなど詳しい検査をしなかったということです。

 しかし、翌年には影は36ミリまで増大し、PET検査でステージ4の肺がんと判明したほか、肝臓や脳への転移も確認され、男性は2024年11月に死亡しました。

 病院は、医師の思い込みで治療が遅れたことが、男性の死亡につながった可能性があるとし、2300万円の賠償金を支払ったということです。

東海テレビ
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