9月は台風シーズン。大雨で避難を迫られた際、どう行動するのか。逃げ遅れを防ぐための予防策の一つに「マイ・タイムライン」があります。
あなたはもしもの時の備えができていますか?災害に備え、予め自分や家族の避難行動を整理しておくことは、命を守ることに繋がります。
その手段の一つが、国が推進する個人の防災行動計画「マイ・タイムライン」です。大雨や台風の予報が出た際、避難に向け、いつ、どんなことをすれば良いのか、時系列で整理するものです。
しかし、その認知度はというと、低いまま。取材した15人全員から「知らない」という答えが返ってきました。
開発のきっかけとなったのは2015年9月に発生した関東・東北豪雨。鬼怒川の堤防が
決壊したことなどにより、逃げ遅れて救助された人は4000人以上にのぼりました。これを機に国は、災害時に一人一人の取るべき行動を定めた「マイタイムライン」作りを推奨しています。
県砂防防災課では「毎年のように各地で大規模な災害が発生していて異常気象が日常となりつつある今、災害が発生した際に混乱せず冷静、迅速に行動できるよう普段からの備えと早めの行動を」と呼び掛けます。
マイ・タイムラインは国交省のウェブサイトから簡単に作ることが出来ます。今回は、今野真帆アナウンサーが大型台風が接近したという想定で作成しました。
▼ポイント1:ハザードマップの確認
まず、自宅や避難場所周辺のハザードマップを確認。避難時の水害のリスクをチェックします。
▼ポイント2:時系列に合わせて行動を整理
河川の氾濫発生まで7つの段階に分けてどういった行動をとるか決めていきます。
▼ポイント3:自分や家族の実情に合わせて考える
子供が2人いる今野アナウンサーは、警戒レベル3の高齢者等避難までには避難を完了することを念頭に、台風接近3日前の時点で、オムツのサイズや在庫を確認する必要があることなどをリストアップしました。
今野アナウンサーは所要時間5分ほどでオリジナルのマイタイムラインが完成しました。
国は、災害による被害をできるだけ少なくするために、自分の命は自分で守る「自助」を基本としています。
防災情報を知り、避難行動に向けた課題に気付くことを促し、どのように行動するかを考えるマイ・タイムライン。防災の日を契機に作ってみても良いかもしれません。作成した後は、家族との共有することが大切です。
また県では、水害による危険が迫った時、事前に登録した地域の河川の水位や状況などをリアルタイム知らせる防災情報提供サービス「i-ameメール」を配信していて、もしもの時の参考にして欲しいとしています。
