ロシアのプーチン大統領は1日、中国・天津で開催された上海協力機構の首脳会談で演説し、「アメリカとの首脳会談で得られた理解が和平へ道を開くことを期待する」と述べました。

プーチン大統領は演説で、「ウクライナ危機の原因はロシアの侵攻ではなくウクライナのクーデターが発端だ」と主張しました。

さらに、「西側によるウクライナをNATO(北大西洋条約機構)に引き入れようとする試みがロシアの安全保障への直接的な脅威となった」と述べ、ウクライナのNATO加盟を支持するイギリスなどを念頭に、西側の姿勢が危機を深刻化させたとの認識を示しました。

また、戦闘終結に向けての中国やインドの支援に謝意を述べ、多国間での解決を模索する姿勢を示しました。

その上で、「根本原因を取り除く必要がある」と従来の主張を繰り返し、「米露首脳会談で得られた理解が和平への道を開くことを期待する」と述べました。

プーチン氏は、このほか、インドのモディ首相やトルコのエルドアン大統領らと会談し、2日には北京で中国の習近平国家主席と首脳会談に臨む予定です。

フジテレビ
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国際取材部
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