総人口のうち、およそ3割が65歳以上という、“世界一の高齢者大国”ニッポンなのだが…今、高齢者のみなさんが、生き生きと暮らすシニア向けマンションが話題ということで、関西テレビ秦令欧奈アナウンサーが調査した。

■日本人がおよそ91万人減少 “稼いだお金を大切に使いたい”高齢者が集まる場所
8月6日、日本の人口の最新データが発表された。
日本人は、なんと16年連続で減っていて、去年1年間で過去最悪。およそ91万人減少するというおっカネ~事態に。
生まれる人より亡くなる人の方が多い日本では、相続税だけで年間なんと3兆円を超えるお金が、国に納められているのだ。
そんな中…。
秦令欧奈アナウンサー:『稼いだお金を大切に使いたい』という方が集まっている場所があるということで、さっそく調査していきます。

■「ホテルみたい!」な自立生活可能な高齢者向け住宅を取材
やって来たのは、関西屈指の高級住宅街「苦楽園」。
秦アナ:この建物ですね、めちゃくちゃ新しいですよね。ぴかぴかしてます、おしゃれ!かなり高級感があります。
案内してくれたのはハイネスコーポレーションの川口雅裕さん。
(Q.ホテルですか、こちらは?)
ハイネスコーポレーション 川口雅裕さん:高齢者向けの分譲マンションです。
高齢者向け分譲マンション 「中楽坊」。
こちらは、月々支払う管理費などは少しお高めですが、その分便利な施設やサービスがたくさんあり、「お金が掛かっても、楽しく快適な老後を過ごしたい」という方々に人気のマンションなんだそう。
(Q.どうしてこのマンションを始めた?)
ハイネスコーポレーション 川口雅裕さん:老人ホームとか、高齢者施設はいっぱいあるじゃないですか。自立生活が可能な高齢者向けの住宅がない。ないならやろう!

■共用部にはライブラリーやレストランも
では、老人ホームなどの高齢者施設と一体なにが違うのでしょうか。さっそく、聞き込みを開始!
(Q.今何をしていた?)
住民:本を読んでました。画集ね。ここね、いっぱい色んな画集が置いてあるんですよ。ここのライブラリーに。
共有スペースにはマンションが管理するライブラリーがあり、自宅に本を置かずとも読書を楽しめるのだ。

■レストランで食事中の3人組に聞き込み開始!
続いて、マンション内のレストランで食事中の3人組に聞き込み。
(Q.朝食は何を食べた?)
住民:おにぎりセット。
住民:私はトーストセット。
住民:これはパンセット。焼きたてのパンが2つ選べる。
住民:安いよ、550円です。
毎日飽きずに食べられるように、メニューは豊富。関西風お出汁のうどんや、日替わり定食などもある。
友達や親戚が遊びに来た時には、ここで一緒に食べることもできるのだ。

■実際に住む人の感想「すごく良い、楽しい」
(Q.年齢は?)
住民:あした91歳!きのうテニスして。これ、“飛鳥”の船の中。
(Q.楽しそうですね)
住民:娘がこっちに写真向けたから、手を挙げて。
(Q.実際に住んだ感想は?)
住民:すごく良いです。こんなお友達がいて、すごく楽しいねぇ。
(Q.いくらでマンションを購入した?)
住民:6000万円ちょっと。
(Q.元々住んでいた家は?)
住民:ここに入ってから売りました。
3年前の入居開始時の価格で、3000万円から1億3000万円ほどと決して安くない、この高齢者向けのマンション。

■自己資金は半分で…亡くなった後の事を考えたローンも
中には、こんな買い方をされている方も…。
住民:銀行がね、半分持ってくれるんですよ。半分、銀行が出して、我々が死んだら、後は銀行の物になる。そんなローンがあるんですよ。
秦アナ:それでおいくらで買えたんですか?え?4000万円で!?
住民:あとの(4000万円)は、銀行がもってる。
(Q.このマンションの満足度は?)
住民:ここ良いですね。

■自分好みにリノベーションができるのも分譲マンションだから
実際にどんな生活をされているのか? お部屋を見せて下さるという宮田さんご夫婦を訪ねた。
秦アナ:ドアが引き戸なんですね。
宮田直子さん(69):車いすの場合は、こうした方が楽。
秦アナ:段差もほとんどない。
宮田喜夫さん(72):リビングになります。
秦アナ:ちょっと待ってくれ!広い!そしてきれい!めちゃちゃおしゃれですね。
宮田喜夫さん(72):そうかなぁ
宮田直子さん(69):ここ区分所有の普通の分譲マンションなんですね。だから中がいじれる。
(Q.どこかリノベーションした?)
宮田直子さん(69):完全に全部。
直子さん、実は建築士。自分のデザインにリノベーションできることが、老後の住まい探しの絶対条件だったそうだ。これは、分譲マンションだからこそ、可能なこと。

■月々の支払いは高め その分高齢者の生活を支援するサービスが手厚い
現在は夫婦ともに引退。自動車部品のエンジニアだった喜夫さんの年金、月々およそ23万円で生活している。
宮田直子さん(69):駐車場と管理費と修繕積立金とか合わせて、9万5000円ぐらい。
秦アナ:結構いい値段しますね。
宮田直子さん(69):よそより高いと思います。
その分、このマンションには、高齢者に対する優しさがいっぱい。
例えば、高めの位置にあるコンセントや、各所に設置された“緊急通知ボタン”など。
宮田直子さん(69):安心ですよ、ここにいたら。この人(喜夫さん)、私が旅行に行っている間にケガしたんですけど、スタッフの方がたくさんいらっしゃるので、病院にまで送り込んでいただいて、縫ってから私の所にはメールで連絡来ました。
宮田喜夫さん(72):自転車でころんで、ロビーに血がしたたり落ちるぐらいの状態で、すぐ止血してもらって。
秦アナ:1人だったらえらいことになってましたよね。
宮田喜夫さん(72):すごく助かりました。
そんな頼れるスタッフさんは、「ライフアテンダント」と呼ばれ、24時間体制で勤務。
近所に住んでいる娘のようなさりげないサポートで、介護ではなく、自立した生活を支援してくれる。

■マンションにある大浴場で「不思議な関係」だけど「いい距離感」
そして、部屋のお風呂は、ほぼ乾燥室として使っているそうで…。
それもそのはず!ここには誰でも使える露天風呂付きの大浴場があり、保温効果抜群の天然温泉が、身も心も温めてくれるのだ。
(Q.同じマンションの人と一緒のお風呂は嫌じゃない?)
宮田喜夫さん(72):いい距離感。同じ時間に行くので、大体同じ人が、名前も定かじゃない人だけど、コミュニケーションは取れる。
宮田直子さん(69):不思議ですよね、普通の社会の関係性では、なかなかない関係ですけど。
宮田喜夫さん(72):名前も出てこないし、服着たら分からない。
そんな住人同志のつながりが強いこのマンションでは、趣味の合う人たちが集まって、10を超えるサークルや教室が開催されている。
一人暮らしでも孤立せず、人生を楽しめる環境がここにはあるのだ。
直子さんもここに住み始めてから、囲碁を始めたそうだ。

■ペットとも一緒に暮らせる 資格を生かして自分の癒しに
一方、喜夫さんにも楽しみがあるようで…。
宮田喜夫さん(72):友達のお家に今から行きます。お友達の“だいちゃん”といいます。だいちゃんはワンちゃんです。
だいちゃんの飼い主:ワンちゃんのお友達です。7歳の女の子です。
こちらでは、人生のパートナーであるペットとも一緒に暮らせるのだ。
元々、3匹のワンちゃんを飼っていた喜夫さんは、時々だいちゃんの散歩をお手伝いすることで、癒しをもらっているんだとか。
宮田喜夫さん(72):実はぼく、ドッグトレーナーの資格持ってて、ここに住んでらっしゃる他の方のワンちゃんの面倒見られたらなと思ってます。
秦アナ:普通のマンションだったら、他の方のわんちゃんに行くってありえないですよね。
宮田喜夫さん(72):ちょっとびっくりしちゃいますね。

■最期までいられる安心感
宮田直子さん(69):すごく高級な高齢者施設とかも見ましたけど、ずっといられるかどうか非常に曖昧なところもあったり。ここ自分の家だから、追い出される事も絶対ないし、ここで最期までおれるという安心感。
このマンションでの暮らしにみなさん大変満足している印象だった。
(関西テレビ「newsランナー」2025年8月29日放送)
