北海道は、前線を伴った低気圧の影響で、北海道北部を中心に記録的な大雨になっている。

道路冠水や浸水も相次いでいて、8月27日にかけて厳重な警戒が必要だ。

豊富町では道路冠水 道北中心に大雨

「町内では道路が冠水していて、濁った水で路面が全く見えなくなっています」(中村真也記者)

8月26日、午後の豊富町。

濁った水で路面が見えない状態
濁った水で路面が見えない状態
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あちこちで冠水が発生し、ひざ下まで浸かりながら、歩く人の姿も―

「大丈夫ですか?」

「車が出られないので、自分の車を安全な所に置いて迎えを頼んだところ」(豊富町民)

ひざ下まで浸かりながら歩く人
ひざ下まで浸かりながら歩く人

約670人に避難指示を発令

また、町内にあるホテルでは、水が建物に迫り消防隊員らが土のうを運び、少しでも浸水を防ごうと対策をしていた。

24時間降水量は豊富町で175.5ミリと、観測史上一番の大雨となったほか、幌延町で104ミリと北海道北部を中心に大雨に見舞われている。

消防隊員らが土のうを運び浸水対策
消防隊員らが土のうを運び浸水対策

豊富町と天塩町では、土砂災害の危険が高まっているとして、約670人に避難指示を発令。

合わせて53人が避難している。

「こんなひどい雨は70年近く生きてますけど、ちょっとあまり体験しない雨ですね。家にいるのは危ないのかなと思って」(避難した人)

このほか、幌延町と礼文町でも自主避難所が設けられている。

土砂災害の危険が高まり避難所に集まった人々
土砂災害の危険が高まり避難所に集まった人々

JR運休で代替バス運行

交通への影響も広がっている。

JR宗谷線は音威子府・稚内間で運転を見合わせ、特急4本を含む8本が運休した。

JR宗谷線は特急4本を含む8本が運休
JR宗谷線は特急4本を含む8本が運休

このため、旭川・稚内間では、バスによる代行輸送が行われた。

道内は、8月27日夕方にかけて、さらに120ミリから150ミリの雨が降る予想で、日本海側北部とオホーツク海側北部は大雨による土砂災害や河川の氾濫、低い土地の浸水に厳重な警戒が必要だ。

JRの代替バスが運行
JRの代替バスが運行
北海道文化放送
北海道文化放送

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