台湾の議会にあたる立法院で少数派与党・民進党の頼清徳政権がねじれを解消しようと行った野党議員の解職請求(リコール)が全て否決されました。頼政権は、引き続き厳しい政権運営を強いられることになります。
台湾では8月23日、立法院の多数派で中国に融和的な野党・国民党議員7人に対する解職請求の賛否を問う住民投票が行われました。
台湾メディアによりますと、7人全ての選挙区で反対が多数となり、否決されました。
野党・国民党議員のリコールを巡っては、7月にも24人の議員に対する大規模なリコールが行われましたが全て否決されていました。
頼総統は23日会見し、「結果を尊重し、受けいれなければならない。政権運営で足りないところは、変えていかなければならない」などと述べ、敗北を認めました。
今回の結果を受け台湾の議会は、統一を目指す中国に融和的な国民党が引き続き多数派を占めることになり、頼氏は今後も厳しい政権運営を強いられることになります。