9月1日で4期目の任期が「残り1年」となる長野県の阿部守一知事。県石油商業組合をめぐるカルテル疑惑への対応、そして気になる5期目の出馬はあるのかなどを聞きました。
9月1日で4期目の任期が「残り1年」となる阿部知事。
4期目の3年間を振り返って―。
阿部知事:
「女性や若者から選ばれる長野県づくり、教育や子育て、経済的負担の軽減、こうした部分に任期の前半は力を入れて取り組んできました」
県政の大きな課題となっているのが県石油商業組合によるガソリン価格の「カルテル疑惑」です。
2月、組合からの「事実は存在しない」とする「中間報告」を受けた知事は―。
阿部知事(2月):
「これだけの報告、これで県民の皆さんが納得すると思いますか。(支部長等が)集まって、どういう話されたんですか。皆さんは危機感がないんですよ」
知事としては珍しく声を荒げ怒りをあらわにしました。
阿部知事:
「(知事は)県民の皆さんの代表者の立場でありますので、日々、SSでガソリンを入れられている、皆さんの思いも代弁しなければいけませんし、こうした問題に対して、しっかり対応する。説明責任を果たしていく。そうしたことが、なかなか十分取られていないではないかと」
その後、組合が設置した第三者委員会は「組織ぐるみで行われていた」と指摘。県は組合に対して再度、事実関係の報告や再発防止策についての報告を求めています。
阿部知事:
「少なくとも、(公正取引委員会の調査結果を待つ)今の段階でも、県民の皆さまに誠実に、今までの事実がどうだったのか。そして、これから組合としてどう対応していくのか。こうしたことについては、しっかりと説明をしていただくことが、重要だというふうに思っています」
さて、気になるのが「5期目」についてです。8月、全国知事会長への選出が決まりました。この任期中に知事の4期目が終わりますが―。
阿部知事:
「5期目に向けてどうするんだというのをずっと聞かれ続けていますけども、今の時点では全く白紙です。自分自身は長野県に対してどんな貢献ができるのかということをしっかり考え抜いた上で、結論出さなければいけないと思います」
残り1年で進めていきたいことは?
阿部知事:
「どうやってこの人口減少に歯止めをかけるのか。人口減少がしばらく続く中でも、どうやって活力ある社会を維持するか。全国の知事と知恵と力を合わせて取り組むと同時に、国へもしっかり働きかけていきたい」