大分県大分市出身の平川雄一朗監督が故郷を舞台に製作する短編映画の撮影が21日まで大分市内で行われています。
その製作の様子を取材しました。
熱心に演技指導するのは大分市出身で映画「約束のネバーランド」などを手掛けた平川雄一朗監督です。
平川さんに監督を務めてもらい、大分市の魅力を映画で全国に発信しようと、この短編映画の撮影が企画されました。
市原隼人さんや財前直見さんといったプロの俳優も出演しますが、そのほかの中心となるキャストはおよそ700人の応募の中からオーディションで選ばれた一般の市民です。
この日の最終オーディションでは「演技を楽しいと思ってもらいたい」と平川監督から丁寧なアドバイスが参加者に送られていました。
◆平川雄一朗監督
「楽しい。こうやって演技を教えられて大分の人がもっと演技に興味を持ってもらえたらうれしい」
家族の死をきっかけに大分へ帰ってきた主人公が改めて生きることを見つめなおすというこの映画。
オーディションで選ばれた8歳から86歳までの16人が参加して17日から大分市の各地で撮影が進められました。
そして終盤となった20日、大分雄城台高校では主人公が高校時代を回想するシーンの撮影が行われました。
◆主人公の同級生役宇佐市の高校生 中川夢結さん
「本当にこんな貴重な経験はすることがないし将来役者になりたいと思っているので、これからもこの経験を生かしてお芝居を続けていきたい」
◆平川雄一朗監督
「皆さんが頑張っている姿、頑張って演技して生きている姿を見てほしいし、大分のいい景色を見てほしい。出来上がりを楽しみにしてほしいと思っている」
映画は9月26日から始まる大分アートフェスティバルの期間中に公開されます。