堤勇高アナウンサー
「JR仙台駅前です。この仙台に東京から、とある俳優にお越しいただいております」

この日仙台駅前にやってきたのは…

ヘイテツさん
「こんにちは仙台市出身の新人俳優ヘイテツです。よろしくお願いします」

仙台市出身の23歳、注目の新人俳優、ヘイテツさんです。フジテレビのドラマ「日本一の最低男」で俳優デビュー。4月クール放送の「人事の人見」では、主人公と同じ人事部の社員役として早くも存在感を見せました。

仙台市で生まれ育ったヘイテツさんは、芸能界を目指して大学時代に韓国へ留学。現地でレッスンやオーディションを受けたのち、日本に戻り俳優活動を開始しました。ヘイテツさんの里帰りを人一倍楽しみにしていたのが…

「久しぶり!」

門間陸斗アナウンサー
「こんにちは、仙台放送新人アナウンサーの門間陸斗です」

この春仙台放送に入社した門間陸斗アナウンサー。実は、ヘイテツさんと高校時代の同級生。男子校で3年間同じクラス、休み時間はいつも一緒に遊ぶ仲だったそうです。今回は3年ぶりの再会。

門間陸斗アナウンサー
「ちょっとよそよそしくない?」
ヘイテツさん
「ちょっと3年ぶりなんで」
堤勇高アナウンサー
「会話に3年間の壁を感じます」

俳優・ヘイテツさんはどんな人なのか、思い出の地をめぐりながら迫っていきます。
最初の目的地は仙台市中心部のランドマーク的な高層ビル、SS30。地上128メートルの高さにある展望フロアからは仙台市内だけでなく、遠くの山々、沿岸部まで一望することができます。
この展望フロア、二人は高校時代に大盛ラーメンを食べた後に立ち寄った、という思い出があるそうですが…

ヘイテツさん
「景色見にきたらカップルばっかりで」
門間陸斗アナウンサー
「胃袋休めに来たのに気持ち休まらなくて」
ヘイテツさん
「悔しいが一番大きいんじゃないですかね。男子校ってなると、ねたみがすごいんですよ。カップルに対する」

一方で、その日、ヘイテツさんにとって人生のターニングポイントといえる大事な思い出もありました。

ヘイテツさん
「僕はその時期、芸能界に入りたいっていう思いは無理、やめておこうと思っていた時期だったので。陸斗は、誰にも打ち明けたことがないアナウンサーっていう夢を、その日打ち明けてくれて。僕も陸斗のそれを聞いて、心のどこかにあった芸能界に入りたいっていう思いは間違いじゃないというか、ちょっと背中押された感じがあって」

それは以前から憧れていた芸能界を本格的に目指そうと決意した瞬間。俳優ヘイテツさんの道はこの場所と友情から始まったのです。
ただ、夢を実現すべく留学した韓国では多くの壁にぶつかったそうです。

ヘイテツさん
「才能の差を見たときですかね。僕が10時間練習してできないことを5分やってできる人とか。(韓国に)行ってすぐ壁に当たって超えてを繰り返して。10倍やってダメなら20倍やらなきゃっていう」
堤勇高アナウンサー
「結構負けず嫌い?」
ヘイテツさん「めちゃくちゃ負けず嫌い」

これこそがヘイテツさんの原動力なのかもしれません。

続いて訪れたのは3年間を過ごした母校、東北学院高校。2人が通っていた当時は男子校でしたが、今は共学化しています。思い出の詰まった校舎を進んでいくと…

「うわあ、懐かしい」

当時の担任、千葉先生です。

千葉先生
「二人ともものすごくまじめな生徒だったので、頑張っていたと思います」
ヘイテツさん
「僕真面目でしたか?」

当時の席に座ってみると…

ヘイテツさん
「ちょっとちっちゃく感じるな」

俳優としての道を極めるべく努力する日々。探究心や好奇心の強さは自身の強みと自覚しているようです。

ヘイテツさん
「本当に強いと思います、好奇心は。気になったら調べて、調べても納得いかなかったら論文とかも調べて」

高校時代の思い出を巡ったヘイテツさん。自身の現在地も確認したようです。

ヘイテツさん
「僕が仙台を旅立った時よりは、少し大きくなって帰ってこられたんじゃないかな」

俳優の道を歩み始めた今、どんな将来像を描いているのでしょうか。

ヘイテツさん
「まだ2作しか出ていないので。未来を見通す前に壁があるので、それが大きすぎてっていうのがあるんですけど。主演のドラマ・映画を撮れるようになって、みんなが知る代表的な作品で主演をやったらもっと良くて、さらにそれで主演男優賞やレッドカーペット歩けるくらいまで成長して…ってなったら最高ですよね。仙台にとって僕の帰りが喜ばしい、そんな存在になれたら。仙台駅に僕の広告とかがあったらめちゃくちゃかっこいいじゃないですか。そういう人になりたい」

仙台出身の新人俳優、ヘイテツさん。注目のイチオシです。

仙台放送
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