走行中の東海道新幹線から重さ約8.5キロの床下部品が落下した事案について、JR東海は取付金具を「開き」状態のまま検査を終えたことが原因と考えられるとの調査結果を発表しました。

東海道新幹線では8月12日、走行中の最新型車両・N700Sから床下に設置されたアルミ合金製のカバーが落下しました。

カバーは縦80センチ、横60センチ、重さ約8.5キロで、13日未明に東京仕業検査車両所で検査をしていた係員が落下に気付いたということです。

JR東海が原因を調査したところ、カバーを車両に固定するために通常「閉じ」状態となっているべき取付金具が「開き」状態となっていたことが確認され、落下したカバーの取付金具自体に破損などはなく、構造上の問題もありませんでした。

また、8月10日の検査より前はカバーが取り付けられていたことがわかっていて、検査以降、カバーに関する作業は実施されていないことから、検査においてカバーの取付金具を誤って「開き」状態としてしまい、確認作業の際にも見逃した可能性があると結論付けています。

JR東海は再発を防止するため、取付金具が「閉じ」状態にあることを確実にチェックするため、これまで目視のみの検査であったところ、8月13日から専用工具を使って「閉じ」状態を確実にチェックする方法へと変更しました。

テレビ静岡
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