日本が主導するTICAD(アフリカ開発会議)が神奈川・横浜市で開幕し、20日午後に開会式が行われました。
開会式で石破首相は、アフリカで黄熱病の研究に取り組んだ野口英世博士の「教えに来たのではありません、習いに来たのです」という言葉を引用し、「日本とアフリカのリーダーたちが一つになり、アフリカと世界が直面する課題に立ち向かっていきたい」と呼びかけました。
また、エネルギーや医療などの分野で300件以上の協力文書が結ばれたとし、投資を推進する考えを強調しました。
開会式に先立ち、石破首相はケニアなどの首脳と相次いで会談したほか、講演では「石破節」を交えて気候変動への対応の必要性を訴えました。
石破首相:
アフリカからお越しの皆さま方は「なんだ日本はアフリカより暑いじゃないか」とお思いかもしれません。最近日本はめちゃくちゃ暑いです。きょうもことのほか暑いです。私の責任ではありませんので、どうぞご容赦をいただきたいと思います。
石破首相は「日本は近年、気候変動による災害が続発している。やたらと大雨が降る。このようなことも解決していきたい」とも述べ、気候変動など地球規模の課題への対処でもアフリカとの協力を進める考えを強調しました。