8月末に迫る、随意契約による備蓄米の販売期限を延長することを小泉農水相が発表しました。

小泉農水相:
こんなにも備蓄米が世の中に届くには時間がかかるということが明らかになった。引き続き販売を希望する方については、引き渡しと販売の期限を延長することといたします。

随意契約の備蓄米は、約28万トンのうち10万トンが出庫作業の遅れなどで引き渡されていない状況です。

備蓄米の販売期限の延長を決めたものの、農水省が販売期限を設けたのは“新米価格への影響を防ぐため”だったはず。

小泉農水相:
備蓄米が出回ることにより、銘柄米の価格に大きな影響を与える傾向が今までもあまり見られていないことを考えれば、新米価格に影響を与えることもないだろう。

高値が心配されている2025年の新米。
福井県内のJA農協では、新米の「ハナエチゼン」が初出荷されました。

JA福井県によると収穫量は平年並みなものの、JAが生産者に前払いする概算金は、2024年の1.7倍に。
店頭価格は高値が予想されています。

石川・金沢市のスーパーは、2025年初めて石川県産の新米を販売。
価格は2024年の1.5倍、5kgで4600円を超えました。

東京都内の米販売店では、店頭すぐに新米が置いてありました。
1週間前に入荷したばかりの佐賀県産コシヒカリが玄米で5kg税込み4600円。

この価格、2024年の価格より4割ほどアップしていました。

三河屋精米店店主・鈴木康夫さん:
去年3300円くらい、今年4600円。1300円くらい上がってますね。

また、千葉県産の新米も4000円を超え、2024年より1000円以上値上げしたことに。

割安な備蓄米の販売が延長されることで、新米の価格が下がることはあるのでしょうか。

三河屋精米店店主の鈴木康夫さんに聞くと、「それはないかな。取れる量によると思う。平年以上に取れれば、落ち着くか若干下がる。平年よりも少ないと、今新米は高いが、それと同じか若干上がっていくか」と答えました。

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