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プレスリリース配信元:マイナビ

25年7月の全国平均時給は1,283円、前月比から12円減。[警備・清掃・ビル管理]の平均時給は1,181円で6カ月連続増加。最低賃金が低い県における高時給職種と低時給職種の平均時給の差は400円以上

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、アルバイト平均時給レポート(2025年7月度)を発表しました。本調査は、アルバイト・パート求人情報サイト『マイナビバイト』(https://baito.mynavi.jp/)に掲載された求人広告データを集計したものです。



【TOPICS】
◆2025年7月の全国平均時給は1,283円、前月比から12円減。[警備・清掃・ビル管理]の平均時給は1,181円で6カ月連続増加【図1、2、3】
◆エリア別の平均時給では「関東」を除く6エリアで前月比減少。一方、前年同月比では全エリアが増加【図4】
◆三大都市圏の平均時給は1,321円、前月比6円減。特に[販売・接客・サービス]は1,226円で、5カ月連続で増加し、過去最高額に【図5、6】
◆【今月のTOPIC】最低賃金が低い「都道府県10県」に着目。平均時給が最も高い[教育]と最も低い[アパレル・ファッション関連]の時給差は400円以上に【図7、8】


【調査概要】
2025年7月の全国平均時給は1,283円、前月比から12円減。[警備・清掃・ビル管理]の平均時給は1,181円で6カ月連続増加
2025年7月の全国平均時給は1,283円(前月比12円減、前年同月比34円増)だった。前年同月比は35カ月連続で増加しているが、前月比では2カ月連続の減少がみられた。
職種(大分類)別では、[イベント・キャンペーン]が1,421円(前月比68円増、前年同月比8円減)で、平均時給の金額は最も高く、前月比は最大の増加率だった。また、[警備・清掃・ビル管理]は1,181円(前月比3円増、前年同月比60円増)で、6カ月連続増加し過去最高額を更新した。
そのほか、職種(大分類)別の平均時給の前月比は全16職種中のうち10職種が増加、1職種が横ばい、5職種が減少。前年同月比は全16職種中12職種が増加、4職種が減少となった。
求人件数の増加率を前月比でみると、最も高い職種は、[配送・引越・ドライバー]で1.08倍だった。
また、前年同月比でみると平均時給が過去最高額を更新した[警備・清掃・ビル管理]は、前年同月比1.58倍で求人件数の増加率も高い水準で推移している。
花火大会や音楽フェスなど、季節イベントによる需要増加が影響していると考えられる。【図1、2、3】
【図1】



【図2】



【図3】



エリア別の平均時給では「関東」を除く6エリアで前月比減少。一方、前年同月比では全エリアが増加
エリア別平均時給をみると、「関東」を除く6エリアで前月比が減少した。一方で、前年同月比ではいずれのエリアも増加した。特に「中国・四国」は1,160円とエリア別で最も低い水準にあるが、2022年9月に1,008円で初めて1,000円台に突入し、2024年9月に1,106円で初めて1,100円台に到達した。
このような推移に加え、2025年度の最低賃金の改定が過去最大の引き上げ幅となることを踏まえると、今年も引き続き増加が期待される。
最低賃金の改定は10月1日から適用となるが、求人時給には9月頃から反映され始める傾向があるため、9月~10月には1,200円台に到達する可能性も考えられる。【図4】
【図4】



三大都市圏の平均時給は1,321円、前月比6円減。特に[販売・接客・サービス]は1,226円で、5カ月連続で増加し、過去最高額に
三大都市圏※の平均時給は1,321円(前月比で6円減、前年同月比27円増)だった。職種(大分類)別では、[販売・接客・サービス]が1,226円(前月比8円増、前年同月比65円増)となり、5カ月連続で増加し、過去最高額を更新した。そのほか、前月比は全16職種中10職種が増加、1職種が横ばい、5職種が減少。前年同月比は全16職種中12職種が増加、4職種が減少となった。【図5、6】
※ 三大都市圏:日本の三大都市(東京・名古屋・大阪)が位置する首都圏・東海・関西の総称
【図5】



【図6】



【今月のTOPIC】最低賃金が低い「都道府県10県」に着目。平均時給が最も高い[教育]と最も低い[アパレル・ファッション関連]の時給差は400円以上に
2024年10月改定時点で最低賃金が低い10県(秋田、岩手、高知、熊本、宮崎、沖縄、青森、長崎、鹿児島、大分)の平均時給は、青森県1,136円と最も低く、次いで秋田県1,137円、沖縄県1,138円となった。最も平均時給が低い青森県の平均時給は最低賃金と比べ180円以上高く、高時給職種が平均を押し上げている可能性がある。最低賃金が低い10県について、職種別の平均時給をみると、[教育]が1,466円で最も高い。一方で、[アパレル・ファッション関連]は1,023円で最も低く、職種による時給差は400円以上に及んだ。これほどの差が発生するのは、最低賃金の低い10県の特徴である。
最低賃金の地域差に加え、職種による賃金差も見られることから、職種ごとの賃上げの必要性が示唆される。【図7、8】
【図7】



【図8】



【調査担当者コメント】


全国平均時給の前年同月比は35カ月連続で増加するも、前月比では2カ月連続の減少がみられました。そうした中、[警備・清掃・ビル管理]では、6カ月連続で時給が上昇し、前年同月比でも案件数が増加しています。この背景には、音楽イベントや花火大会などの季節イベントに向けた安全管理や実施後の環境清掃など、関連業務の需要拡大が影響していると考えられます。さらに近年では運動会などの学校行事において、教員やPTAの負担軽減を目的に警備業務を外部委託する動きが広がっており、夏以降も同職種の需要は高水準で推移する可能性があります。さらに、2025年10月に予定されている最低賃金改定では、全国平均1,118円とする目安が提示され、前年の引き上げ幅(50円超)を上回る63円以上の引き上げが見込まれています。今回の調査結果によると、最低賃金が低い10県では、職種別の平均時給に400円以上の差があることも明らかになっており、政府が目指す最低賃金1,500円の実現に向けては、地域差だけでなく職種差にも着目した対策が求められるのではないでしょうか。
キャリアリサーチラボ 研究員 嘉嶋麻友美




『2025年7月度 アルバイト・パート平均時給レポート』
【調査期間】 2025年7月1日(火)~2025年7月31日(木)
【集計対象データ】 該当月に、弊社アルバイト情報サイト『マイナビバイト』に掲載された求人情報から、
下記除外対象データを除き集計。
※除外対象:給与区分が時給以外、給与金額が3,001円以上、雇用形態がアルバイト・パート以外
【集計対象エリア】 全国47都道府県
関東:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、茨城県、群馬県
関西:大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県
東海:愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
北海道・東北:北海道、宮城県、青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県
甲信越・北陸:新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県
中国・四国:広島県、岡山県、鳥取県、島根県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県
九州・沖縄:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
【調査機関】 自社調べ
※調査結果の詳細はこちら
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250820_99910/

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