被災地のお店も大雨に負けずに頑張っています。

鹿児島の食や工芸品などふるさとの魅力を一堂に集めた物産展が、19日から鹿児島市の山形屋で始まりました。

先日の大雨で大きな被害を受けた霧島市や姶良市からの出展もあり、ふるさとの味や技をPRしていました。

19日から始まった「南の宝箱 鹿児島ふるさと物産展」。

海や山をはじめとした自然の宝庫である鹿児島の魅力を広くPRしようと毎年県などが開いているものです。

オープンに先立ち、19日は塩田知事も法被姿で会場の視察に訪れ、出展者を激励しました。

塩田知事
「ふるさと鹿児島の魅力を再発見、発掘していただける貴重な機会であります」

16回目となる2025年は、初出店11社を含む55社から県内各地の食品や工芸品など合わせて約1800点の特産品が会場に並びました。

会場にはイートインコーナーも。

指宿市の人気のラーメン屋さん「TAKETORA(たけとら)」のここでしか味わえない冷たい麺2種類を楽しめます。

また、鹿児島の手仕事を間近でみられるのも魅力のひとつです。

さつまつげ櫛は髪を傷つけないなめらかな櫛通りが人気の逸品。

この道約50年の職人が一つ一つ手作りしています。

つげ櫛職人
「髪結いさんたちに聞くと、いちばん髪通りがよくて油もなじむので『つげ櫛じゃなきゃ』って」

このように職人さんと直接触れ合えるのも、物産展ならでは。

ところで、今回の物産展では先日の大雨で大きな被害を受けた霧島市や姶良市からも出展がありました。今回は災害を乗り越えての出展です。

姶良市加治木町から出展・わくわく園(さつま桑青汁)
「その日収穫して水が急に出なくなって、もう全部原料を捨てないといけなかった。そこから1週間くらい工場は稼働しなかった。『姶良で頑張ってます』って伝えたい」

霧島市国分中央から出展・薩摩錫器工芸館
「まさか霧島で、まさか国分でって。皆さんに元気を届けたいっていうのと、『鹿児島の国分のこんな小さな街にこんないいものがあるんですよ』って伝えたい」

姶良市永池町から出展・bakery hacos.(パン)
「姶良市から来ました。断水が続いて、オーブンの蒸気が出せず、パンの種類を減らして販売した。周りの皆さん大変だったのに『店を開けてくれてありがとう』っていう声をいただきながら営業した。今回頑張って姶良市の皆さん、鹿児島市の皆さんに喜んでもらおうと」

「南の宝箱 鹿児島ふるさと物産展」は、8月25日まで鹿児島市の山形屋で開かれています。

鹿児島テレビ
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